犬の病気
わんちゃんの病気は具合が悪くなってからでは遅いのです
犬は人と違って体調の悪さを外見だけで判断するのがわかりにくいとことがあります。ですので飼い主様が普段の何気ないサインや様子がいつもと違うなど、気づいてあげる必要があります。実際に病気の発見が遅れてしまい、命を落ちしてしまうケースも少なくありません。わんちゃんは人間のように、具合が悪い、など言葉で伝えることができません。ですので飼い主様が変化に気づいてあげて下さい。
子犬に多い病気
外耳炎(がいじえん)
小型犬、中型犬、大型犬共に全犬種に多い病気です。 特にたれ耳の犬は耳が垂れている分風通しが悪く、湿り気味な事と様々な環境によって細菌やマラセチアが繁殖し外耳炎になりやすいと言われています。たち耳の犬も、細菌やマラセチア、ミミダニなどで外耳炎になる場合もあります。
胃炎
特に1歳未満の犬など、まだ免疫が不発達な時の飼い始めに環境の変化で胃炎をおこしがちです。成犬でもストレスやアレルギー、寄生虫や誤飲などが考えられます。
膿皮症(のうひしょう)
膿皮症は犬の皮膚にできる、発疹を伴う皮膚疾患です。元々持っているブドウ球菌がその時の環境(季節の変わり目や湿度が高すぎたり、ストレス等)により増殖して膿皮症になる場合が主な理由です。
老犬に多い病気
がん
もっとも多いのはガンです。体の各部位に発症し、高齢になった犬の約半数はガンにかかるという調査報告もあります。
目の病気
人間と同じく老年性白内障があります。水晶体や水晶体嚢が濁り、レンズの色は灰白色から黄色、茶色へと変化していきます。視力障害になると、それまではっきりと見えていたものがボヤけ、ストレスが溜まります。
慢性腎不全
慢性腎不全も老犬に必ずといっていいほど見られる症状で、一度壊れた腎臓細胞は2度と再生されないので残った腎臓機能の維持と進行の予防といった治療が必要になります。食欲不振、多飲、多尿、嘔吐や下痢などさまざまな予兆が見られます。
犬の様子にチェック
- いつもより元気がない
- 尻尾を追いかけ回すなど落ち着きがない
- 気分が落ち込みやすい、やる気が出ない
- 小刻みに震えている
- いつもより水を多く飲んでいる
- 少しの動きで息が荒れる
上記のような行動が現れたら病気の疑いがありますので、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。なかなか気づきにくい時もあるので要注意です。常に愛犬を観察し、普段とは違う行動やしぐさにすぐに気づいてあげられるようにしましょう。
これらのような元気がなくなった行動が見られたら、病気や怪我など何か問題が起こっている可能性があります。また同時に発熱があったり、下痢や嘔吐、鼻水などが見られることもあります。主な原因は先天性の心臓病や腎臓病、肝臓病や内分泌の病気、寄生虫、中毒、癌などがあります。
内視鏡検査
内視鏡検査とは、チューブの先に埋め込んだレンズを通した画像により生体内の粘膜表面を肉眼的に観察できる検査になります。
内視鏡検査で発見できる病気
- 食道炎、食道拡張、食道狭窄、食道腫瘍など
- 胃内異物(内視鏡で摘出可能な場合あり)、胃炎、胃潰瘍、胃内ポリープ、胃内腫瘍など
- 十二指腸炎、リンパ球・形質細胞性腸炎、小腸腫瘍
- 大腸炎、大腸ポリープ、大腸腫瘍
- 喉咽頭炎、喉咽頭ポリープ、喉咽頭腫瘍
- 気管の炎症
こんな症状が出たら内視鏡検査
- 嘔吐ばかりする
- プラスチックや小さいおもちゃを飲み込んだ
- 呼吸困難
- 元気がない
- 下痢が続く
- 吐血した
- 全く食欲がない
これらの症状が出た場合一度検査をしてみてはいかがでしょうか。内視鏡検査で早期に病気が見つかったことで、ポリープなどを切除できたケースもございます。それは早期に病気を見逃すことがなく早く発見し治療をすることができたからです。特に7歳以上のペットは内視鏡検査を受診してみてはどうでしょうか。内視鏡検査に関するご質問はお気軽にご相談下さい。
当院では通常の健康診断のほか様々な検査を行っております。
お気軽にどんなことでもご連絡ください。